混雑するサービスエリアの駐車場―――。
片隅に止めたミニバンの車内では、子供たちの規則正しい寝息とやや抑え気味の喘ぎ声が響いていた。
3列目のシート上では、背もたれに体を預けた正志の腰の上に、足を大きく開いた格好の梨花が跨っていた。
やや小ぶりの引き締まった尻を上下に動かしている。当然、2人の下半身は深く繋がっていた。
「―――うっ、う、ううっ、ぁん、うぁん」
「はぁ、はぁ、はぁ―――」
低く抑えた梨花の喘ぎ声は色っぽく、荒い息遣いの正志の耳を刺激した。
セックスの刺激に声が大きくなりそうな場面では、どちらともなく唇を重ねて口を塞ぎ、舌を絡め合って我慢した。
お互いの伴侶が降車して始まったセックスは、梨花が主導権を握って積極的に動き、正志は防戦一方となっていた。
「り、梨花ちゃん――― もっとゆっくり」
「ダメっ―――ゆっくりしてたら戻ってきちゃう」
あまりの気持ちよさに正志の腰が引ける。しかし腰に跨っている梨花は許してはくれなかった。強く抱き着いた梨花の腰の動きがさらに早くなった。
リズミカルな振動が伝わり、次第に車体が小さく揺れ始めた。
夏休みシーズンの込み合ったサービスエリアだ。近くを歩いている客で駐車中の車の不自然な動きを気に留めるものは少ないだろう。
しかし先に降車した2人は別だ。用事を済ませて戻ってくれば、不自然な車の揺れをどう見るだろうか。
気が気ではない正志―――取れる行動は1つだった。
早くイカせる事に集中する。
腰を据え直し梨花の背中に腕を回して密着した。そして上下運動を繰り返している梨花に合わせて自分の腰を振り立てた。
「―――っはうっ! あぁぁぁん―――き、気持ちイイっ~~~」
突然の積極的な動きに梨花は軽く気をやる。
「っうぐぅ! ふはぁああああ~ん!」
「り梨花ちゃん、声が―――」
喘ぎ声が気になった正志が前の座席で眠る子供たちの様子を窺った。まったく起きる気配はない。
皮肉なことに、セックスの動きで揺れているミニバンが、子供たちの丁度良いゆりかごになっていた。
喘ぎ声を我慢できなくなっている梨花の口を正志の口が塞ぐ。
梨花の喘ぎ声が消えると、じゅるじゅるといった唾液を交換する淫猥な音が代わりに響き始めた。
お互いの腰の動きは軽快で、貪欲にクライマックスを目指していた。
朝のカーセックスで梨花に中出しした正志には遠慮がなかった。誘った梨花も避妊など考えてはいない。ミニバンの中で繰り広げられる既婚者同士の不倫セックスは子作りそのものだった。
「―――梨花ちゃん、出そうだ」
「いいよ~~~ 出してっ――― 中に熱いの、出してぇぇぇ~~~!」
溢れ出した愛液が白濁して正志の肉棒に絡みついている。最上のローションにまみれた正志の肉棒は限界が近くなり徐々に膨張した。
深く抜き差しを繰り返す肉棒の変化を、梨花の淫穴が本能で捉えて収縮し強く締め付けた。
「うううっ! 梨花ちゃんっっっ、い、イキそうだ!」
「うぁあああん、きてきてきてっ!」
激しく腰を振り立てる2人。車内に肉と肉がぶつかり合う鈍い音が響いた。
あまりの快感に梨花が口をパクパクと開き、間抜けな表情で白目を剥いた。
「でっ、出る~~~!」
「い、イクぅぅぅ―――いっちゃうぅぅぅ―――!!」
射精が始まると同時に、正志の上で跨っていた梨花の体が若鮎のように大きく跳ねた。汗で濡れた体がビクビクと痙攣する。
その痙攣に合わせて正志の肉棒からはドクドクと精液が搾り出された。
◇◇◇◆◆◇◇◇◆◆◇◇◇
多目的トイレの扉の前にベビーカーを押した若い女性が立っていた。一向に開かない個室の前で訝し気な表情を作っている。
そして扉に顔を近づけた女性は、中から聞こえてくるくぐもった声に違和感を覚えた。赤い顔をして慌てた様子で女性専用のトイレに消えていった。
その女性が諦めた多目的トイレの中は、密着した男女の体から発せられる熱気が籠り、用を足す場所とは考えられないほど淫靡な雰囲気に包まれていた。
「あ、あああっ、はぁん、いい―――――― もっ、もっと突いてぇ~~~!」
便器の蓋に腰を掛けた恵美子が上体を後ろに反らせ、上からのしかかる清三を正面から迎え入れていた。
サービスエリアに到着するまでの車内で、既に恵美子の準備は整っていた。個室に2人が揃うと、下半身だけ裸になり前戯なく繋がった。
「いいっ、いいの~~~ もっと、ああんっ、オマンコもっと突いてぇぇぇ~」
「恵美子――― エロいよ」
頭を左右に振って身悶える恵美子。夫の正志には一度も聞かせたたことのないいやらしい単語を叫ぶ。―――ついに恵美子は牝の本性を曝け出した。
「―――ぶぃひん、ぁぁぁあああ~~~ それ、それイイっっっん~~~」
ずぶずぶとぬかるんだ淫穴に角度を付けた他人棒が吸い込まれる。夫では満足できなかった恵体を開いて、恵美子は豚のように啼いた。
「そんなに良いのか?」
「良い――― イイのよぉ――― うぶぅ、ぐぅふ~~~」
「豚みたいに鳴いてエッチだ―――」
興奮が極まった清三の平手が、恵美子の大きな臀部を横から打った。
―――パチン!!
と、鞭打つような音が個室内に響く。
「うぐっ!!」
あまりの嬉しさに口の端から涎を垂れ流す恵美子。清三の平手が熟れた尻肉を何度も打ち据え、その度に淫穴が収縮して清三の肉棒を締め上げた。
「意地悪ぅぅぅ~ 叩か、ない、ああ~ん、で―――」
「嘘を言うな。こういうふうに叩かれるのがいいんだろ? 正直に言えよ牝豚!」
「ああ~ん、だめ、ダメ~ん。い、イタいのは嫌―――」
「―――嘘言え!! 止めてもいいんだぞ!」
まるで清三の女のように扱われる恵美子。
強い口調で言った清三が腰の動きを緩めた。その腰に恵美子の両足が下から絡まり、貪欲に他人棒を咥え込もうとする。
「あんっ、ごめんなさい―――ああ~ん、イイの――― 正直に、言いますからぁ―――本当は、気持ちイイの~もっと打ってください、恵美子にお仕置きしてぇぇぇ~~~!」
「この牝豚っ! ほら、どうだ!」
「痛いっ、あぐっ、痛いっ―――っ―――あぐぶぁ―――ぶぶっ」
ピストン運動を再開させた清三は、抜き差しの合間に何度も臀部を打ち据えた。恵美子の臀部は熟れたリンゴのように真っ赤に染まり、叩かれるごとに嬉しそうに啼き声を上げた。
「―――次は2人だけで会えるか?」
恵美子の耳元に口を寄せた清三が、低い声で囁くように言った。
「―――だめ! 約束でしょ。うっ、うっ、はぅ、これが、最後です」
「残念だな。もっと気持ちよくなれるのに。あいつじゃ満足出来ないんだろ? なあ恵美子――― 俺と一緒にもっと気持ちよくなろう」
肉棒の抜き差しが速まる。便座の蓋が軋んだ。さらなる快感の予感―――下になっている恵美子が逞しい背中にしがみついた。
「や、ぁあああ、どうしよう・・・・・・」
「止めてもいいぞ」
「ああ、嫌ぁぁぁ―――」
「じゃあ次は2人で会おう」
「な、内緒に、絶対に内緒にぃ――― んっ、うううっ」
「バレないって。俺たち2人の秘密だ。もっともっと気持ちよくしてやる。なっ、2人きりで会うって言えよ恵美子」
深い打ち込みの後、ピストン運動が停止した。淫裂を割って深く突き刺さったままの逞しい他人棒。円を描くように清三の腰がいやらしく動いた。
「うほっっっ! あがぁぁぁ―――っ――――」
「気持ちいいだろ。正直になれよ恵美子。どこがイイのかもう一度聞かせてくれよ」
「ああ、良いの! 気持ちイイ――- お、おまんこが、恵美子のおまんこが~~~気持ちイイのおぉぉぉ――――――!!」
「この牝豚ぁ! 2人で会うんだな! 次も俺とヤルんだろっ!」
「あ、会うぅ~、会うからぁ――― 突いて―――気持ちよくして―――、ぐぅふ―――」
正志では届かない子宮口をいとも簡単に刺激する。肉襞全体がうねうねと悦び他人棒に絡みついた。
白濁した本気汁を纏った他人棒の激しいピストン運動―――恵美子は白目を剥きかける。
「もっとぉ~! ああん、もっと、強くぅぅぅ! 強く突いて―――!」
曝け出した牝の本能のままに、姦通の快楽を全身で享受する恵美子。―――その表情は人妻のものでも、母親のものでもない、ただの牝の貌だった。
下から抱き着いた恵美子が自ら腰を振ると便座の蓋がメキメキと音を立ててひび割れてしまった。
「お前は俺の牝豚だ。いいな恵美子―――」
「私は川野さんのもの。私は牝豚ですぅ―――ぐぅふ、うぐぅん―――!」
「本当の豚みたに鳴きやがって! もう一回はっきり言ってみろ」
「私はエッチな牝豚よっ! 清野さんの牝豚ですぅ―――」
「ははは、俺の牝豚だ! いいか! 中に出すぞ恵美子!」
トイレ待ちの客が扉の前にいるかもしれない。そんな事は不貞の快楽を追求する2人にはどうでもよかた。
力強いピストン運動がさらに加速した。
あまりの快感に恵美子は完全に白目を剥く。そんな顔を夫は当然見た事も、させた事もない。
ラストスパートに入った清三。顔を寄せて恵美子の口の端に流れる涎を舐め取った。
夫では味わえないセックスに完堕ちした恵美子の限界も近かった。
逞しい清三の背中に回された恵美子の手が爪を立てる。
「ぐっ! ううっ――― 出すぞぉ!!」
「きて―――っ―――!! びぃぁぁぁ~~~ い、イク、イグ、いくいぐいぐぅぅぅ―――、うっ!! イっ、グぅっっっ―――んんんぅ―――ん―――!!」
熱い迸りが先だった。大きな清三に抱きすくめられドクドクと中出しされた恵美子は、全身を大きく痙攣させて絶頂に昇り詰めた。
快感に比例するように恵美子の痙攣は激しく、落ち着くまで清三が体を抱き止めていた。
「大丈夫?」
「・・・・・・はい」
「すごいイキっぷりだった」
「―――イヤ、言わないでください」
「次はもっと落ち着いた場所で」
「は、い―――」
身体を離した2人は、急いで身なりを整える。
トイレから出る前にどちらともなく顔を寄せて短いキスを交わした。
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