交姦キャンプ 第4話

NTR官能小説
 一行は車酔いした正彦の回復を待って、サービスエリアを出発した。遅れを取り戻すように、アクセルを踏み込んで正志は車を走らせていた。
 
 その車内の様子であるが、サービスエリアに寄る前と後では、若干の違いがあった。

 車酔い対策で正彦からゲーム機を取り上げた事は勿論のこと、座る位置を車酔いしやすい後方のシートから助手席に変更していた。

 助手席に座っていた恵美子は、長男と座る位置を交替し3列目のベンチシートへ移動して、清三と並んで座る形になっている。

「恵美ちゃんも飲むか?」
 
 恵美子がジーンズに包まれた窮屈そうな尻を三列目シートに滑り込ませると、隣の清三はプルタブに指を掛けて言った。

 男のさがでどうしても清三の視線は豊満な恵美子の胸に注がれてしまう。

「到着してから頂きます」
 
 酒があまり強くない恵美子は、丁重に断った。昔から男の熱い視線に晒されてきた恵美子は、清三に対しても敏感に反応してしまった。両腕で胸を抱き隠すような仕草をする。
 
 運転席の正志からは3列目の会話は聞き取り難いが、ビールという単語は聞こえた。ルームミラーを見ると、隣の清三からビールをすすめられる恵美子と目が合った。

「恵美子も飲めば」

「―――えっ!? うーん、そうね、じゃあ少しだけ」

 キャンプに行くという解放感と夫のすすめもあり、恵美子は渋々ながら隣の清三から缶ビールを受け取った。

 高速道路を走って1時間が経過すると、皆早起きだったせいか、喋り疲れて段々と会話が少なくなってきた。
 目的地のキャンプ場までは、まだ1時間以上かかる距離だ。

 夫の後押しと雰囲気に流されてビールを飲んだ恵美子は、車の揺れも手伝い、早々と酔ってしまっていた。いつもは酔えば気持ち悪くなるだけだったのだが、隣の清三の軽妙な語り口を楽しんでいるせいか、やけに心地がよかった。

 ―――いつもより美味しいわ

 そう感じていたほろ酔い気分の恵美子は、突然、右太ももに違和感を感じた。

「―――ひゃっ! つ、冷たい!」

「わ、悪い―――! いきなり噴き出した」

 小さな悲鳴を上げた恵美子に、中身が噴き出したビール缶を手にしている清三が謝った。
 見れば恵美子の右太ももは清三がこぼしたビールで濡れ、その部分のジーンズに黒い染みを作っていた。

 そして謝った清三は、素早い動きで手荷物からハンドタオルを取り出し、恵美子の濡れた太もも部分のジーンズを躊躇なく拭きはじめたのだった。

「えっ!? だ、大丈夫ですから。じ、自分で拭きます」

「ちょっと待った。いま動くと下に零れるて座席が汚れるから!」

 慌てて断る恵美子に、清三は有無を言わさぬ様子で濡れた太もも部分を丁寧に拭いた。

 結果、されるがままとなってしまった恵美子の頬は真っ赤に染まる。親友の夫で、自分の夫の直属の上司でもある男に、ジーンズ越しとはいえ太ももを触られているという状況に戸惑い、夫の助けを求める気持ちで運転席の方へ顔を向けた。

 しかしビールがこぼれた時の悲鳴が思ったよりも小さかったらしく、正志やすぐ前の座席の梨花でさえも、全くアクシデントに気が付いてない様子であった。

「―――乾くかな・・・・・・結構濡れてるよ」

 ビールをたっぷり吸ったハンドタオルを太ももから外した清三。こんどは前の座席の背もたれに掛かっていたティッシュを何枚か手に取って、いきなり恵美子の太ももに擦り付けた。

「あっ! ちょ、ちょっと!? もう、もう大丈夫―――」

「―――ダメだよ。まだ濡れてる。恵美ちゃんが動くからビールが下まで垂れてるよ。ちょっと足を浮かせてごらん」

 拒否する恵美子の言葉を遮り、清三の手が強引に太ももの裏と座面の間に滑り込んだ。
 車内でも3列目は狭い。ドアと清三の体に挟まれて身動きの取れない恵美子は、仕方なく尻を支点に両の太ももを浮かせ清三に協力する姿勢になった。

「そのまま、そのまま」
 
 清三の手が恵美子のジーンズ越しの太ももの裏でモソモソと動く。

「うあぁぁぁ―――」
 
 大きな清三の手が、燃える石のように硬く熱く感じた。その感触に恵美子の口から思わず小さな呻き声が漏れた。
 その声は高速道路を走行中の風切音にかき消されてしまい、車内に響くことはない。

 恵美子の浮かせた太ももの裏側に、ティッシュペーパーをあてがう清三。その行為自体はとても作業的なものだったが、下半身を間接的に触られているという事実から恵美子はどうしても恥じらってしまう。
 しかし、真剣な表情の清三を気遣うために平静を装った。

 太ももの裏側にあてがっていたティッシュペーパーを、清三は何回か取り換えて、ジーンズと座面に染み込んだビールを吸わせてゆく。

 受け身の恵美子は、困り顔で視線を彷徨わせていたが、不意にルームミラー越しの正志と目が合った。

「どうかした?」

 少しざわついた雰囲気を感じた運転席の正志が、気になって恵美子に声を掛けたのだ。

 夫の突然の問いかけに、恵美子は動揺した。隣の清三が手を差し入れた状態のまま動きを止める。
 
 「な、何でもないわ―――」 

 正直に、濡れた太ももを拭いてもらっている、とは言えなかった。少し間を置くと、何事もないように答えた。
 
 尻を支点に両ももを持ち上げている姿勢で、夫以外の男に間接的ではあるが体を触られているという状況―――咄嗟に嘘が出た。

 恵美子が言うと、清三の動きが再開された。
 
 正志が見ているルームミラーの角度では、三列目に座っている恵美子と清三の胸部から下は見えていなかった。

 恵美子の嘘の返答に、当の清三は何を感じたのだろうか―――太ももの裏にあった手を、支点の尻の方へ移動させた。
 その喉が唾を飲み込んでゴクリと鳴る。

 恵美子の口から咄嗟にでた嘘を免罪符と捉えた清三は、手のひらを座面と恵美子の尻の肉の間に強引に差し込んだ。

「か、川野さん!? 酔ってるの?」

 何食わぬ顔で尻を触る清三に、恵美子は非難の目を向けた。しかし、川野は悪びれる様子もなく、大胆にも秘め事の共犯者に合図でもするようにウインクを返したのだった。

 ―――酔っているだけよ・・・・・・ こんなことは子供の悪戯みたいなものだわ

 恵美子は、清三の行為は酒のせいで、冗談の延長線上にあるものと信じたかった。

 嫌がる恵美子が身を捩り持ち上げていた太ももを下ろすと、清三の手の平が完全に尻の下に敷かれた格好となった。 

「待って――― 川野さん、ちょ、ちょっと!? お尻に触ってますよ―――」

「あれ? ほんとだ――― 恵美ちゃん、ごめんね~~~」

「川野さん、酔ってるのは分るけど・・・・・・早く手をどけてください」

 身を捩った恵美子は、清三を軽く睨みつけた。それでも清三の手の平は恵美子の熟れた尻の肉に密着したままだった。
 
 しかも、熟れた尻のほぼ中央―――清三の太い指が恵美子の股間部分に掛かっていた。

 清三が渇いた自身の唇を潤すように舐めてから恵美子に微笑みかる。そして清三の様子に異変を感じた恵美子だったが、その体が小さく跳ねた。

「―――っ!?」

 口に片手を当てて、恵美子は声にならない悲鳴を上げた。

 清三が熟れた尻の下で中指を軽く曲げ、指の腹で恵美子の股間を擦りはじめたのだった。

 ジーンズ越しではあるが、密着する指の腹は、芋虫が這うような感覚で、的確に恵美子の股間の芯を捉えていた。

「ちょ、ちょっと! 川野さん。それはダメです。冗談では済みませんから止めてくださ」

 清三の手のひらから逃れようとする恵美子は体を捩りながら訴えかけた。しかし聞く耳を持たない様子の清三は、一向に動きを止めようとはしなかった。

 どうすることもできない恵美子は、周りに様子を悟られないように最低限の抵抗しかできない。大きな体の清三に自分の体をぶつけてみてもびくともせず、結局は狭い車内の中では声が出ないように強く口を結ぶしかなかった。

 ミニバンの最後列の座席で、自分の妻が同期であり上司でもある男に痴漢行為を働かれていることを知る由もない正志は、目的のインターを目指して黙々とハンドルを握りしめ、清三の妻である梨花もチャイルドシートの香住を気にはしても、後方を振り返ることはなかった。

 
 ◇◇◇◆◆◇◇◇◆◆◇◇◇


「あっ、ううっ」
 
 周囲には届かない吐息のような呻き声が、恵美子の口を衝いて出た。
 分厚い指の腹で擦られる股間に、内側から熱を帯びてきたのを感じていた。

 ――――――嘘っ・・・・・・ 

 この半年の間、夫と夜の営みがなかったことを考えれば正直な体の反応だった。そのことを恵美子は恨めしく思った。

 身動きが取れず声を上げることができない状況で、暫く身を委ねる形となっていた恵美子だったが、ふと気が付くと清三の肩に半分ほどもたれ掛かっていた。

 慌てて体を起こそうとすると、「大丈夫だから」と清三が耳元で囁いた。

 さすがにルームミラー越しの正志からでも見えてしまう姿勢である。しかし股間を清三の指で擦られ、思考の麻痺が伺える恵美子には、体を離そうとする動作が緩慢だった。

「いいから――― こっちに体を預けて」

「でも・・・・・・」
 
 耳元の甘い囁き。かかる息は熱気を含んでいた。

 以前から、いや初めて梨花から紹介を受けた時から清三のことを大きな体で頼りがいのある人だと思っていた。
 
 ついつい大人しく小柄な夫と見比べてしまい、正直なところ男としての魅力を少なからず感じていた。その男からの意図しない接触だった。

 もしかしたら、こういうことをする為にわざとビールをこぼした可能性も考えられた。たまに自分の体に熱い視線を向けていたのは知っていた。もしそうなら、なんだか子供っぽいとも思ってしまう。
 
 親友のことを考えれば、今の状況はあり得なかった。しかし今朝の準備している夫の頼りがいのない姿を思い返すとため息が出た。
 
 ―――夫と違って強引なのも悪くないかな

 そう考えてしまうと、股間を刺激され反応を始めている恵美子の体から力が自然と抜けてしまった。

「大丈夫だから。俺に任せて―――」
 
 完全に体重を預けた恵美子の様子を見て、清三の手が大胆に動きだす。

「はぁぅ―――」
 
 片手を口許に当てて漏れだす喘ぎに堪える恵美子。
 ジーンズ越しでも清三の手の熱は伝わってきた。痺れるような久しぶりの感覚があり、下着の中の秘所が濡れはじめたことがわかった。

「恵美ちゃん、手を――――――」

 股間への愛撫が続く中、恵美子の手首が掴まれ清三の股間部分に誘導される。

 麻痺しかけた恵美子の頭でも、清三の意図が理解できた。慌てて手を引っ込めようとするのだが、掴まれた腕はびくともしない。

「嫌っ―――! ダメ、離して」

「し、静かに!」

 男の力に誘導される恵美子の手の平は、押し付けられた短パン越しの硬い感触を捉えていた。

「お互いに触りっこしよう」

「ほんとにダメ。止めてください――― 冗談は、よして―――」 

 恵美子の抗議にも、清三の指の動きは止まらない。
 
 逞しく硬い恵美子の手の平に伝わる感触と、自分の股間に押し寄せる快感のさざ波で、段々と思考回路はふやけていった。

 
 ◇◇◇◆◆◇◇◇◆◆◇◇◇

 
 ミニバンは目的のインターに近づいていた。

 遠くに見えていた稜線がいつの間にか近くに迫り山間部の県北を実感させる。

「うっ、うう、はぅぅぅ――――――」

 体を清三に預けた恵美子は、片手を口にあてがって押し寄せる快感に堪えていた。

 恵美子の頭は、清三の左肩にもたれ掛かっている。そのため恵美子と清三の顔が、異常に接近していた。時折、清三の欲望を宿した視線と、恵美子の熱を帯び呆けた視線が交錯する。

 清三の短パン越しの股間には、恵美子の右手が添えられていた。もう清三の手で押さえつけられてはいない。恵美子の意志でその場所に留まっていた。

「しごいて欲しい」
 
 清三の申し出に恵美子の返答はない。が、不貞の要求どおりに短パン越しの硬い肉棒に添えられた恵美子の右手に力が入った。

 ゆっくりと上下に動き出す。

「―――うっ」

 清三が体を小さく震わせた。大きな体の清三が、股間を扱いただけで子供のように呻いて体を震わせた様子を見た恵美子は、自分の子宮が疼いたことに驚いた。

 狭い車内で、お互いの性器を擦りあっている非日常的な行為に、普通の主婦である恵美子は強い興奮を覚えていた。

「ううっ、はぁ、ううう―――」 

「いってもいいよ」
 
 必死に堪えている恵美子の耳元で清三が囁いた。
 先ほどから快感に耐えられなくなった恵美子の腰が、強い刺激を求めるように自然と前後に動いていた。

「っ嫌ぁぁぁ―――っっっ――― だ、だめぇ―――」 
 
 口では拒否するだが、恵美子の腰の動きは止まらない。熟れた尻を前後に小刻みに動かす。予想外の反応に清三は興奮を増して股間部分にあてがった指に力を込めた。

「ほら、大丈夫だから――― いっていいよ」
 
 清三の悪魔の囁いに、恵美子は「イヤイヤ」とかぶりを振って答えるが、視線を前方へ泳がせて車内の様子を確認することは怠らない。

 ―――お願い、みんなこっちを見ないで・・・・・・

 そして運転に集中する夫と前を向いている親友の様子を確認した後、恵美子は静かに絶頂を受け入れた。

 ―――うっっっ! いくっ! イ、イクぅぅぅ~~~ん! 

 体を小刻みに震わせ小さな絶頂を迎えた恵美子。清三の股間からは手を離していた。その後は清三の肩先に頭を預けたままで静かに絶頂の余韻に浸った。

 思わぬ乱れっぷりを見せた恵美子に清三の股間は暴発寸前だった。
 しかしタイミングが合わず恵美子が先にイッてしまった。自分の肩先で上がった息を調える恵美子の白い首筋が見える。

 まだ興奮の中にあった清三はたまらず人妻の首筋に大きな口で吸い付いた。少し汗ばんだ首筋に舌を這わせそのまま上に移動して可愛らしい形の耳を涎塗れにして弄んだ。

「ああぁぁぁん―――耳は、耳はダメなのぉ―――」

 恵美子の舐めしゃぶられている耳の中では、びちゃびちゃといやらしい唾液の音が反芻していた。弱い耳を刺激され子宮がキュンと収縮して震える。お返しとばかりに短パン越しの肉棒を掴んで扱いた。

 淡白な正志は、恵美子の身体を舐め回したりしない。セックスは簡単な触れ合いで即挿入だった。結婚する前の彼氏の中には変態がいて、紐で縛られたり玩具で責め立てられたこともあった。

 しかし今の夫と結婚してからは、そういった刺激とは無縁であり、淡白なセックスが当たり前となっていた。

 久しぶりに味わった刺激で恵美子の絶頂の門が簡単に開いた。

 ―――うそ!? いったばっかりなのにっ

 そう思った恵美子は絶頂を我慢できなかった。

「くふっ――― ダメっ! ま、た―――い、くっ――――――」

 狭い車内で2度目の絶頂の瞬間、頭をのけ反らせた恵美子の唇に清三の口が重なった。

「――――――うううぐぅぅぅん・・・・・・」 

 口を塞ぐのがもう少し遅ければ、絶頂に体を震わせた恵美子の嬌声は大音量で車内に響いていただろう。
 
 清三の舌が恵美子の半開きの唇をノックする。
 少しだけ、ほんの少しだけ間をおいて、恵美子の赤くて唾液に塗れた舌がぬるりと出てきて、清三の舌を迎え入れるように絡みついた。

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