(改)キャンプ? in Car 第7話

NTR官能小説
 微かに聞こえる衣擦れのような音と、男女のくぐもった呻き声のようなものが聞こえ、正志は暗闇の中で目を覚ました。
 時間の感覚は無いが、酔いが幾分か醒めていることが分かる。暗闇の中でまばたきを繰り返してみるが一向に目が慣れてこない。周囲の状況が判然としないまま、仕方なく声が聞こえてくる方向に意識を集中した。

「―――うっ、うっ、いゃ!」
「ふうっ、ふうっ―――」
 気配があった。その方向―――隣のベットから女の呻き声と男の荒い息遣いが聞こえてくる。
 
 ―――うん!? 川野夫婦か? 頭が痛っつ! 僕はいつの間にベッドで寝たのかな?

 頭痛を堪えて、正志はベッドの中の自分の服装を確認した。格好が日中のままだったことから、ウイスキーで酔い潰れたところをそのままベッドに運ばれたことが容易に想像できた。
 思考を巡らす正志の頭に、ふとある疑問が浮かんだ。

 ―――恵美子はどこで寝てるんだろう?

 ダブルベッドは2台だった。
 隣のベッドに川野夫婦が寝ているのなら、正志のベッドには妻の恵美子が寝ていなくてはならな。段違いのスペースにはシングルサイズのベッドがあり、正彦と香住が早々と寝ていたはずだった。
 
 ―――子供と添い寝だろうか?
 
 ウイスキーで気を失う前の記憶を辿ると、飲みなれない酒で真っ赤になった恵美子の顔が思い出された。酔った恵美子がわざわざ段違いのスペースに登るとも考え難い。そうなると、ソファーで寝ている可能性が一番高いだろうという考えに至った。

 頭痛を堪える正志が思考を巡らしている最中も、隣のベッドからは男女の荒い息遣いや衣擦れの音が聞こえ、それに『ギシギシ』とベッドの軋む音が一定のリズムで響いていた。

 ―――風邪を引かなければいいけど
 
 県北部の高原である。8月といっても自宅のある地域とは気候が全く違った。妻の体を気にする正志だったが、隣のベッドから聞こえてくる夜の営みの気配に身動きが取れない状況だった。

「―――ちゃん、やっとその気に」
「いや~ん。ダメだって、はぁ~ん」
 川野の囁き声と、それに応じる梨花の返事にならない呻き声が、隣のベッドの正志に小さく聞こえた。布団を頭から被っているのか、聞こえてくる声はくぐもっている。
 話の内容までは分からないが、行われている事が何なのかは、正志の下半身が反応したことで明らかだった。

「―――うっ、うううぁあああん!」
 不意に大きな嬌声が隣のベッドの中から上がった。その声を耳にして、正志の意識が完全に覚醒した。聞こえた声が、普段の明るい調子の梨花の声とリンクしない。もちろん夜の営みの声が、普段の声音と繋がらなくても何ら不思議ではない。しかし明らかに別人のもののように聞こえたのだ。
 恐ろしい考えが正志の頭に浮かんだ。
 
 ―――まさか・・・・・・

 否定材料を懸命に探すが、いちど頭に浮かんだ考えは容易に振り払うことはできなかった。聞こえてきた嬌声の主は、梨花とは繋がらなくても、普段聞き慣れた恵美子の声とは簡単にリンクした。
 喉の渇きを覚えた正志は、ごくり、と生唾を飲み込んだ。

 ―――まだ、決まったわけじゃない
 
 くぐもった声だけでの判断だった。実際に行為を見たわけではなかった。理性を保ちつつ、もう少しだけ様子を窺う事を正志は考えた。
 仮に自分の考えが間違いで、川野夫婦がセックスしていただけならば、とんだ早とちりだ。銀行での川野との微妙な関係や、倦怠期に入った妻に何を言われることか、と考えればこのタイミングで起き出して確認するという選択には至らなかった。 

 とりあえず暗闇に目が慣れてくれば、隣のベッドの様子を直接確認してみよう、と正志は考えた。適当なタイミングを見計らって寝返りをうつ―――、そして隣のベッドの方へ体を向けることを考えた。
 正志が寝返りのタイミングを計っている最中も、隣のベッドからは営みの気配は続いていた。聞こえてくる嬌声は途切れたが、代わりにぺちゃぺちゃと粘着質の音が耳についた。

 ―――ディープキスだな

 女の正体が妻の恵美子の可能性がある。そんな中にあっても、隣のベッド上の行為を想像して、正志の一物は完全に勃起していた。男の性だった。

 ◇◇◇◆◆◇◇◇◆◆◇◇◇

 隣のベッドでは、夫が起きたことに気が付かない恵美子が、上から覆い被さっている清三の肩に必死にしがみついていた。
 激しいディープキスを交わした後、大した抵抗もなくナマで清三の一物を受け入れた。挿入されてすぐに始まったピストン運動は、夫の頼りないものとは違ってリズムカルで力強く、恵美子のGスポットを刺激し、亀頭で何度も子宮口をノックされた。

 清三のペニスは時に深く突き刺さり、恵美子が気をやりそうになると浅く円を描くようにいやらし動きへと変化した。
「トロトロだな。あいつとはヤッてないんだろ」
「いゃ、言いたく、ない。―――うっ、い、いっっっはぁぁぁ~~~!」

 もう10分以上も恵美子は逞しい一物を打ち付けられていた。腰が自然と浮き上がり、清三の一物をより深い所へ導こうとする。
 何度か小さな絶頂を迎て痙攣し、その都度、清三が気遣うように動きを止めた。正志とのセックスは一方的なもので、すぐに夫との違いを実感した。物理的な一物の大きさだけではなく、女の気持ちに合わせた清三のセックスに、恵美子は次第に酔いしれ始めた。
 
 恵美子が大きな喘ぎ声を漏らしそうになると、腰の動きを緩めた清三の口が恵美子の口を塞いだ。
そしてディープキスを交わすと、再びピストン運動が開始された。その繰り返しだった。
 
 ―――気持ちイイ! こんなセックスだったら、朝までだってできそうだわ
 
 夫の隣で貫かれる背徳感も相まって、セックスレスの恵美子の体は女の悦びに震えていた。清三の肩にあった恵美子の手が、清三の広い背中に抱き着くようにして移動した。

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