台所での家事を終えた美智が居間で一息ついていると、夫の和義が付き添いの照子と共にリハビリから帰宅した。 「・・・・・・ただいま」 「美智さん、帰ったわよ」 夫の暗い返事を聞いた美智は、リハビリが芳しくなかったことを知る。義母の表情にも疲れが色濃く滲み出ていた。 リハビリで汗をかいた夫の身体を濡れタオルで拭った後、照子も手伝って夫婦にあてがわれた部屋にある介護ベッドへ横たえた。 東京の病院では回復は見込めないという診断結果だった。 ところが帰郷してから改めて専門医を受診したところ、『リハビリで改善の可能性が見込まれる』という家族にとっては希望の持てる診断結果だった。 2つの病院でまったく違う診断結果。 混乱する美智を勇気づけたのは、子供の無垢な笑顔と実の娘のように接してくれる嫁ぎ先の両親の存在だった。 引越しが終わってすぐに和義はリハビリに取り組んだ。しかし考えていたような改善は殆ど見られず、最近ではやる気も低下し、ベッドの上で塞ぎ込むことが多くなっていた。 「リハビリは順調?」 「・・・・・・」 「焦らなくてもいいのよ」 「別に焦ってなんかないよ」 そう言った和義の声は沈んでいた。 麻痺したままの下半身と不自由な利き手―――事故があったあの日から、夫婦の幸せな時間は止まったままだ。 「大丈夫よ。時間が掛かっても絶対に良くなるから」 「ああ・・・・・・」 気落ちした夫を少しでも励ますように美智は言うが、いつものように和義の返事には力がなかった。 ◇◇◇◆◆◇◇◇◆◆◇◇◇ 美智の作った夕食を義父母は居間で食べ、夫婦は介護ベッドのある自室でそれぞれ食べた。 ここ最近、毎晩のことであった。本当は一家団欒で食べることが理想なのだが、塞ぎ込んだ和義が居間に顔を出すことを拒み仕方なく美智も自室で食べていた。 義父母が先に入浴を済ませると、美智は長女の桃香と一緒に風呂に入った。 桃香の身体を洗い湯船に浸かった美智は、自分の身体を洗えていない。桃香の頭を固定してぬるめの湯船に浮かべてやると、気持ちよさそうに目を閉じた。 ―――そしていつものように扉の外へ声を掛けた。 「―――すみません」 呼び掛けた美智の声に反応した桃香が、つぶらな瞳をぱちりと開けた。 しばらく待っても脱衣場に気配はなかった。 (―――あれ?) 桃香を引き取ってもらうために、義母の照子を呼んだのだが反応がない。 「あ、あのー、お義母さーん」 何度か呼び掛けてみたが、やはり照子は現れなかった。 (もしかしてトイレかな?) そう美智が考えていると、脱衣場に気配がして風呂場の扉に小柄な義母とは違う影が映った。 「お、お義父さん!?」 慌てたように美智が言った。 「横になってた母さんが、その、いつの間にか眠ってしまってだな・・・・・・起こそうと思ったんだが」 「そ、そうなんですね・・・・・・」 言った美智は、リハビリから帰宅した義母の疲れの色が滲んだ顔を思い返した。 子供を預かってもらわなければ自分の身体が洗えない。しかし当てにしていた義母が寝てしまったのなら仕方がなかった。 「お義母さんは起こさなくていいですよ。私は桃香と一緒に上がりますから」 「そうか――― ただそうなると美智さんも体が洗えんだろう」 「あ、ありがとうございます。でも大丈夫ですよ、お義父さん」 「う~ん・・・・・・ でも、やっぱり美智さんにもゆっくり風呂に入ってもらいたい。そうだ今夜は私が桃香を引き取るから遠慮せずに預けなさい」 「えっ!? で、でも――― 本当に大丈夫です」 ここで子供を預けるということは、自分の裸体を義父の目に晒すということになる。 「大丈夫だよ。私たちは親子じゃないか。お互いに妙な遠慮はなしだ。美智さんが我が家の風呂で不自由な思いをしたと後から母さんが知ったらそれこそ私が怒られる」 親子と言っても義理である。それに血が繋がった親子であったとしても、ある程度の年齢を越えれば裸は見ないだろう。 そこは気恥ずかしさが勝り、美智は義父の提案をしっかりと断った。しかし義母のことを持ち出し、昌義は何かと理由をつけてくる。いつにない頑なさだった。 (イヤだ、お義父さんったら・・・・・・ お義父さんは恥ずかしくないのかしら? でも、せっかく親切で言ってくれてるのに、あんまり断るのも悪い気がするし) そう思った美智は湯船の中で扉に背を向けた。そして渋々ながら昌義の提案を受け入れることにした。 「わかりました。じゃあ、お願いしますね・・・・・・ 体を拭くタオルと着替えは洗面台の横の棚に置いてますから」 「ああ、これだね。それじゃあ美智さん、開けるよ―――」 「はい」 ゆっくりと風呂場の扉が開く。 子供を抱えた美智は恥ずかしさに耐えて、湯船の中で背を向けていた。 ほんのりと湯気に煙る風呂場―――肩先まで浸かった美智の、髪をアップにて露出したうなじが昌義の目に飛び込んできた。 思わず言葉を失って、ゴクリと生唾を飲み込む。 「お、お義父さん!?」 背を向けたままで、顔だけを横にして美智が言った。剥き出しの首筋が捩れて、なんとも艶めかしい。 「ああ~美智さんや・・・・・・気にしないでいいから―――」 色っぽい仕草の義娘の身体から視線を外せない昌義。自然と喉が渇き、声が擦れていた。 「あ、あの、桃香をお願いします」 子供を渡すために美智は体の正面を昌義の方へ向けた。その顔は真っ赤に染まっていたが、湯にのぼせるにはそんなに時間が経過していなかった。 「・・・・・・美智さん」 義娘が正面を向くと独り言のように昌義の口から名前が零れ出た。 子供を正面に抱えたその後ろ、深くて大きな胸の谷間が覗いていた。乾いた唇を舌で舐めた昌義の視線が牡の本能に従って自然と注がれる。 「は、早くお願いします!」 「おおっ、ほら、こっちに」 恥ずかしさで居ても立ってもいられない美智が急かすように言った。 昌義も我に返り、差し出され孫の身体を抱き受けた。 その瞬間―――垣間見えた美智の体。母乳でパンパンに張った長男の嫁の大きな乳房は、その先端が白磁のような肌とは対照的に黒ずんでいて、囲う同色の乳輪は卑猥なほどに大きかった。 (ああっっっ、私の義娘はなんていやらしい体をしとるんだ) 視線が釘付けになる中、時間が緩やかに流れる感覚があり、乳房の黒ずんだ先端から真っ白い液体が滲み出てきたのを目にした。 ―――そして昌義から義父としての大切なものが完全に失われたのだった。 整った顔立ちの義娘には不釣り合いでだらしのないオッパイ。 昌義の緊張で乾いていた口の中に大量の唾液が溢れ出す。 (ああ~あんなに母乳でパンパンに張って・・・・・・長男の嫁だというのに――――――むしゃぶりつきたい!!) 子供を受け取った昌義は心の底で叫んでいた。
FANZA 禁断介護 羽月希
出典:https://www.dmm.co.jp/top/
コメント