擬似、請負い妻 第30話

NTR官能小説
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 週末の昼過ぎに我が家で集まって行われた話し合いは、結果として有意義なものだったと思う。

 木村の相談内容は新婚には致命的なもの。
 それでも珠希さんに見合いに至る経緯や、その過程で行われてきた女性恐怖症の克服についての話を共有できたことは、今後の取り組みにも大きな意味を持つだろう。

 暗くなるまで女性恐怖症の克服についての色々な方策が話し合われた。

 ―――第一候補は専門医を受診することだった。
 
 ネットで調べてみるとトラウマを取り除く心理療法や薬物療法といったもの―――つまり心療内科がヒットするばかりで、木村と珠希さんはあまり積極的ではなかった。

 ―――次の候補として、ED治療薬。
 
 バイアグラなどの薬によって、強制的に勃起させてしまおうというのが俺の案だった。

 妙案だと思ったのだが、これも色々調べてみると体への負担や副作用など色々な問題点があって、これについては木村の体を気遣った珠希が最後まで首を縦に振らなかった。

 考えてみれば、薬で強制的に勃起させたとして、元根本の女性恐怖症が治る訳ではないのだ。この先の夫婦生活を考えてみれば、やはり却下されて当然だった。

 なかなか方策が決まらない中、珠希さんが、『女性恐怖症の木村が、ゆり子を相手にどうして勃起したのか?』という趣旨の問題提起をした。

 それに対する俺たちの考えは、『慣れ』『馴れ』という単純で明確なものだった。

 ゆり子を恋人として木村に紹介してから、もう何年になるだろうか―――木村がゆり子のことをどんな目で見ていたのかは、今となっては何となく分かる気もするのだが、『時間』がキーワードになった。

 結論から言えば、時間をかければ解決するのかもしれない。

 しかし新婚夫婦には酷な現状。
 そもそも恥を忍んで行われた相談事の解決としては安直で無責任すぎる気がした。

 項垂れている木村を見ていると、親友としてどうにかしてやりたい気持ちが大きくなってゆく。

 それに珠希さんの抱えている問題。その解決には、夫婦として心と体が繋がっていることが大切なように思えた。

 どうにかして目の前の夫婦に、新婚である時期に初夜を迎えてもらいたかった。

 木村の結婚へ至る過程では、ゆり子の体を使ってまで頑張ってきたのだ。おそらくはゆり子も同じ気持ちだと思う。

 ―――そして、会話がなくなり場が静まり返ったところで、ふと妙案が浮かんだ。

 俺の考えた却下されたED治療薬の使用。
 そこから派生した妙案―――名づけて『人妻バイアグラ作戦』を!

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