寝室に戻ってきた二人の格好を見て息を吞んだ。
ゆり子と木村は恥ずかしげもなく真っ裸だった。
―――二人とも慣れてるな‥‥‥
そんな感想を持ちながらクローゼットの引き戸の隙間から改めて部屋の中を観察してみると、ベッドの下には乱雑に脱ぎ散らかされた二人分の衣類が‥‥‥。
1階で思案していた5分の間に、不倫セックスの準備はしっかりと整っていた。
抱き合いながらベッドに上がったゆり子と木村。
横向きでこっちに背中を見せたゆり子が、仰向けになった木村の肩口にちょこんと頭を載せた。そして天を衝くように勃起している木村の一物に、何の躊躇も恥じらいもなく手を伸ばす。
「おっ‥‥‥!」
「ふふ―――めちゃ硬いんだけど。ぜんぜん珠希さんとヤレるって」
「お、俺はゆり子ちゃんとしたいんだ。うっ、ううう‥‥‥」
ゆり子のしなやかで健康的な脚が、木村の毛深い足に絡んだ。
木村をリードするように手コキが始まる。
「そんなに私がいいの? 親友の奥さんだよ? キム兄には珠希さんがいるでしょ」
「ゆり子ちゃんだって、この前の時また会いたいって言ったのに―――おっ! ぐううう‥‥‥そんなに激しくされたら―――」
「―――うっさい! だって、キム兄のアレ‥‥‥気持イイんだもん」
ゆり子の羞恥が見え隠れする告白に我慢が出来なくなったのか、木村が体を起こしてゆり子に覆いかぶさった。
ゆり子の告白は、男としては嬉しい内容だが、夫としては心に刺さる。
だが困ったことに、自身の一物は心の動きとは真逆の反応を見せていた―――。
俺はズボンとパンツを脱ぎ捨てると鬱勃起した一物に手をやった。
「ゆ、ゆり子ちゃん、もう一回言って」
俺が覗いているとはつゆほども思わない木村が嬉しそうに訊いた。
「‥‥‥何を?」
本当はわかっているくせに‥‥‥ゆり子はとぼけてみせた。
「さっきのあれ。ほら、俺のが気持イイって」
「もぉ‥‥‥キム兄ったら‥‥‥ものすごく気持、良いよ」
二人が短いキスを交わした。
顔を上げた木村が食い下がる。
「ちゃんと言ってよ。何が気持良いの?」
「‥‥‥恥ずかしい‥‥‥キム兄のおチ〇ポが気持イイの!」
ゆり子の口から、夫の俺が聞いたことのないはしたない単語が飛び出した。
その瞬間、俺の一物に大量の血液が流れ込む。
「あいつのより―――? 俺の方がイイのか?」
二人は自分たちだけの世界に入り込んでいるように見えた。
ゆり子は夫と子供を残し、木村は新婚の妻を残して‥‥‥見つめ合って互いの性欲に薪をくべていた。
「キム兄のバカ‥‥‥。信太のより、気持良いの‥‥‥太くて硬くて」
再び不倫中の妻が俺の名前を口にした。
俺の一物がビクビクと痙攣し、鈴口から大量の我慢汁を吐き出す。
「俺のが欲しい?」
「うん」
「じゃあ、入れるね」
「キム兄、ゴム。ゴム着けて」
ゆり子の言葉は人妻としての意識が働いたものだろうが、その口調はあまりにも心もとないものだった。夫からすれば茶番に映る。
「マジで? ほんとに着けるの?」
「うっ‥‥‥言わせないで‥‥‥」
ゆり子の腰が入れやすいように少し持ち上がった。言葉には出さないが行動がナマ挿入を許していた。
「うぐっ―――はぁあああん!」
木村の腰がゆっくりと沈むと、ゆり子の深くて長い嬌声が寝室に響き渡った。
それを合図に正常位で繋がった二人の不倫セックスが開始された。
股を大きく開いたゆり子。くの字に曲がって投げ出された脚がリズムカルに揺れていた。
「あん、ん、あん‥‥‥」
「は、は、は―――」
やや抑えたゆり子の喘ぎ声と木村の息遣い。時折混じるぺちゃぺちゃと水気の多いキスの音。それらにマットレスのスプリングが軋む音が加わると、寝室の空気は一気に淫靡なものへと様変わりした。
愛妻が、夫婦の寝室で俺じゃない男に当然のように抱かれている。
引き戸の隙間から目が離せない。たぶん俺の目は血走っているだろう。
程なくして射精感がこみ上げてきた。
いったん手を止め、体を震わせながら堪える。
―――射精してしまえば、嗚呼、最高に気持ち良いだろうな‥‥‥
そんな誘惑に抗いながらも床上にあったスマホをたぐり寄せた。
俺はこのまま最後まで静かに覗き見ているつもりはなかった。
そう、ついさっきだ。不貞妻のゆり子が、夫である俺の名前を再び口にした。その場面で俺の興奮は明らかに増した。ウォークインクローゼットの床に垂れ落ちた我慢汁がその証拠で―――。
手のひらで拭い鼻に近づけると、いつもより雄の臭いが強いように感じた。
今夜の俺はいままで見たことのない最高に乱れ、爛れた妻の姿を望んでいた。
だから―――スマホの音量ゼロを確認してから、セックスに勤しむゆり子に電話をかけた。


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Wā, watashi mo karera no han’nō ga shiritai! Machikirenai! Maishū matsu dake no kachi wa aru! Kono shō o arigatō!