交姦キャンプ 第1話

NTR官能小説
主な登場人物
 筒井 正志つついまさし  37歳  銀行員
 筒井 恵美子つついえみこ 34歳 正志の妻  
 川野 清三かわのせいぞう  42歳 正志の同期で現上司
 川野 梨花かわのりんか  35歳 清三の妻     

 ◇◇◇◆◆◇◇◇◆◆◇◇◇

 庭に出ると汗が滲んだ額に容赦なく8月の日差しが突き刺さった。

 ―――ふぅう~~~洒落にならない暑さだな。外構がいこうをケチらずにカーポートを作るんだったよ・・・・・・

 37歳になった筒井正志は、腰をくの字に曲げたままの姿勢で、今年の春に完成したマイホームを見上げた。
 重そうなクーラーボックスを抱えている。

 県下最大手の地方銀行に勤務する正志は、僅かばかりの金利優遇措置と出向リストラ対策のため、自身の勤め先で多めの住宅ローンを組んだ。
 
 そのローンで建てたのが、正志が見上げる先にある慎ましい一軒家だった。
 
 そして多めのローンには、理由があった。
 
 長男が生まれる前から乗っていたセダンタイプの中古車。

 下の子が生まれてから少し広めの車が欲しいと思っていた正志は、新築の一軒家を手に入れたタイミングで思い切って新車を購入したのだ。
 多めの住宅ローン―――その余分はマイカーの購入資金に充てたのだった。
 
 敷地の駐車スペースに新車のミニバンが止まっていた。
 そのミニバンの荷台に正志は家族の荷物を1人で積み込んでいた。

 午前とはいえ、8月初旬の日差しは遮るもののない正志のやや白い肌をジリジリと焼き、これからの予定について気乗りのしない憂鬱な気持ちを増幅させていた。
 
 缶ビールの入ったクーラーボックスを荷台に積み終えると、妻の恵美子がリビングの窓からひょいっと顔をのぞかせた。
 
「子供のリュックはどこ? 車に載せないでって言ってたわよね」

「あっ! そ、そうだったかな・・・・・・」

 腰に手を当てて、体幹を伸ばすようにしながら正志は曖昧に答えた。機嫌を窺うように妻の方に顔を向ける。

「はぁぁぁ――― 本当にしっかりしてよね。子供たちが楽しみにしてるキャンプの日にまで言わせないでくれる」

 恵美子の機嫌が悪いのはいつものことだった。
 倦怠期を迎えてからは、些細な事でも夫婦間の喧嘩が絶えない。と、言うより一方的だった。気持ちが優しく大人しい性格の正志はいつも受け身だったのだ。
 
 34歳になったばかりの恵美子は、もともと正志と同じ銀行に勤めていた行員だった。正志の3年後輩にあたる。
 
 融資担当で真面目一筋の正志に将来性を感じた窓口担当の恵美子が、猛アタックを仕掛けて交際に至り、今年で結婚7年目を迎える。

 少し派手目で気が強い恵美子と生真面目な正志は、交際当初は周りから不釣り合いに見えた。正志自身も性格的には合わないと感じていた部分があったのだが―――そこは男だった。

 女性と付き合ったことのなかった正志は、行員の制服の下に隠されていた恵美子の豊満な体に早々と骨抜きにされてしまった。

 顔立ちは至って普通でも、本能的に男の視線を惹きつけるブラウス越しのはちきれんばかりの双房と、そのたわわに実った果実を支えることが難しいのではと思われるくびれた腰回りは、道行く多くの男たちの目を引いた。

 そんな恵美子の誘いに、女性に免疫のない正志は断る術を持っていなかった。
  
 長男の出産を機に専業主婦となった恵美子は、結婚7年の歳月で2児を出産した。
 
 出産を経て腰回りは太くなったがのだが、醸し出す色香は衰えず、母性を加えたことで新婚当時にはない艶やかで色っぽい雰囲気を纏うようになっていた。
 
 それに豊満な双房が垂れ下がってはきているものの、そのボリュームは増し、今もすれ違う男の目を楽しませていた。

「子供のリュックを下ろして持って来て」

「わ、わかったよ。でも・・・・・・置いといてって言ってたかな?」

「―――言ったわよ! あなたは私が言う事はいつも右から左ね!!」

「どこに載せたかな―――」
 
 妻の甲高い感情的な声に嫌気が差した正志は、会話を一方的に中断して子供のリュックを探し始めた。

 溜息まじりの恵美子の顔が窓から引っ込む。

 目当てのリュックを見つけて手に取った正志がリビングの窓に目をやると、奥の方に九分丈のジーンズを履いた妻の後ろ姿が見えた。
 
 上着は白いTシャツに、キャンプのために新しく買った赤色でチェック柄のネルシャツを着ている。体重の増加で、ジーパン越しの臀部は弾ける前の熟れた果実のように見えた。

「パパ、ウサギさんのリュックは?」
 
 いつの間にか4歳になる長女の香住が正志の横に立っていた。
 正志の短パンの裾を引っ張っている。

 妹と一緒に出てきた7歳になる長男の正彦は、携帯ゲーム機を両手で持ち体を左右に揺らしてゲームに興じていた。

「せっかくのキャンプなんだからゲーム機は置いていこうな」

 諭すように声を掛けた正志だったが、ゲームに夢中の長男の返事はなかった。

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