擬似、請負い妻 第26話

NTR官能小説
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 お世辞にもラウンジとか、そういった横文字の似合うおしゃれな感じの店ではなくて、『場末の』と言った方がしっくりくる、そういう店だった。

 店内にはカウンター席の他にボックス席が2つ。
 店の広さからすればオーソドックスな造りで、時間が止まっているかのように昭和の匂いを色濃く残していた。

 その店内のカウンター席―――入り口から最も遠い端の席に吾妻は座っていた。

 カウンターの中には、欠伸をこぼす気怠そうな金髪の中年女性。一見いちげんの客がいたならば、その目には常連客の男とスナックのママに映って見えただろう。

 しかし、そうではない。
 カウンターに座る厳つい顔をした初老の男はこの店のオーナーで、カウンターの中に立っているのは、今夜のために急遽臨時で雇われたオーナーの腐れ縁の女だった。

「あぁら~始まったみたいよ」

 モニターを見つめながら嬉しそうに金髪の中年女が言うと、カウンターの端でタバコをくゆらせていた吾妻は顔を上げた。

「うゎ~いやらしいー 男って誰も見てないと思ったらあんなことするの?」

「―――興奮したのか美穂みほ。なんなら後でヤってやろうか」

「遠慮しとくわぁー」

「なんだ? 久しぶりにいいじゃねえか」
「だってぇ、吾ーちゃん痛くするんだもん」

 美穂と呼ばれた女が見ているモニターは、カウンターの内側―――客からは画面が見えない位置に設置されていた。

 興奮した眼差しを向ける美穂は、右手の指を口もとに添えてそのモニターを食い入るように見つめていた。

「男って好きねー、おっぱいをチュウチュウ吸って赤ちゃんみたい」

 美穂は根っからの淫乱体質だった。モニター越しの男の行動に興奮し、顔は上気して体をくねらせ始めた。目尻が下がった表情で欲情を抑えられていない。

 その美穂の言動に興味をそそられた吾妻は、カウンターの内側に入ると横に立ってモニターを見た。

「そういえば今夜の相手のこと――― 珠希ちゃんは知ってるのぉー? 知り合いなんでしょ?」

「ああ、そうだぜ。ヒントは与えてやった。その方があいつも興奮するだろうからな」

「確か――― 珠希ちゃんの旦那さんの親友だっけ? 吾ーちゃんは相変わらず悪趣味よねぇ。でもこの男も最低よー、親友の奥さんに――― いくら目隠しをしてて正体がバレないからって、あんなにがっついちゃって」

「どんな男も変わりゃしねーよ。とくに珠希のような極上の女を日頃から近くで見ている奴ほど、裏では色んなことを妄想してやがる。どうせこいつも珠希の巨乳をおかずにセンズリこいてやがった口だ。だから、こういうシチュエーションを与えてやれば簡単にタガが外れるのよ」

 冷めた表情でモニターを見つめる吾妻の腕に、美穂が自分の腕を絡ませてしなだれかかった。

「うぁー体中を舐め回した後は、匂いを嗅いでるの? 変態だわぁー。て、いうか珠希ちゃんほんとに結婚しちゃったんだぁー。吾ーちゃんよく許したわねぇー」

「許してねぇえよ。あいつが勝手に―――」

「―――あらぁ~もしかして嫉妬しヤイてるの? 吾ーちゃんにしては珍しいわねぇ」

「バカなことを言うな。だがな――― 俺は珠希を手放すつもりはねぇ」

「珠希ちゃんの旦那って――― たしか木村っていう苗字だったかしらぁ、店には来るの?」
「呼ぶわけねぇだろー、ばか野郎。珠希にもそう言ってある」

 吾妻は自分の肩にのった美穂の頭を片手で振り払い、絡んだ腕を強引に振りほどいた。

 欲情した美穂には気にする素振りはなく、モニターからひと時も目を離さないでいた。

「―――あっ! やっと入れたわぁ~~~ おっぱいを虐める変態さん。あぁぁぁ、なんだか私も興
奮してきちゃった。後で吾ーちゃんにお願いしようかしらぁー」

 人差し指をくわえて誘う表情を作った美穂を置いて、吾妻はさっきまで座っていたカウンターの席に戻ったのだった。

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 ―――ついに、入れてしまった。
 
 挿入の直前にほんの一瞬だけゆり子や木村の顔が頭をよぎる。が、すぐに絡みつく肉襞の感覚―――全身が溶け出してしまいそうな快感に思考が塗り替えられた。

「―――あっ!うううぁあっ、あっ、うあぁぁぁーーーんんん!!」

 挿入の直後、珠希さんは両足を俺の腰に絡ませ密着を促した。そして聞いた事もないような叫び声を張り上げたのだ。

 ―――うん!? おまんこの中が痙攣している。ビクビクと俺のチンポが小刻みに締め付けられた。
 
 珠希さん―――俺の親友の奥さんは俺がチンポを挿入しただけで軽くイッたようだった。吾妻が、「仕上がってる」と言ったのはこのことなんだろうか。

「―――ふあぁあああんーーー 突いてぇー、めちゃくちゃに突いてぇーーー!!」

 膣内を痙攣させながら珠希さんはピストン運動のおねだりをする。
 でも、滾りに滾った俺のチンポは暴発寸前で―――それでも俺の腰は止まらなかった。コンドームは着けていな。中出し覚悟のセックスだった。

「うぁ、うう、うう、うっ、ああーーーん」
 抜き差しを繰り返すと、珠希さんは頭を左右に振って喘ぎ声のトーンを落とした。これは感じているような芝居ではなくて本気のやつだ。

 両手を拘束された珠希さんに覆い被さるかたちで挿入を果たした俺の目の前には、大きなアイマスクを着けている珠希さんの顔があった。

 突っ張ていた腕を折って顔を近づければ、厚ぼったい唇の端から光るものが見え―――それが珠希さんの涎だと認識した瞬間には自分の舌で舐め取っていた。

 そして魅力的な唇を奪うと俺の舌は珠希さんの舌に迎え入れられた。互いの舌が妖しく絡み合い、その塊が俺と珠希さんの口腔内を行ったり来たりする。

 珠希さんの唾液は甘く、一滴もこぼさず飲み干したかった。息が苦しくなり口を離せば、互いの口の端から涎の糸が繋がり、その糸がのびて切れる間もなく再び唇を重ねた。

 俺は親友の奥さんと正常位で深く繋がって、唾液を交換しながら腰を振り立てている。
 すぐに限界を迎えることはわかっていたのに、腰の動きをセーブすることは考えられなかった。

 それほどまでの快感。ゆり子と比べてはいけない―――でも正直今までのどんなセックスよりも気持ちが良かったのだ。

「ふ、ふ、ふっ、ふっ―――」

「あ、あ、あっ、はぁ、はあー」

 腰を抜き差しする俺の規則的な鼻息に、低く小刻みな本気の喘ぎ声を上げる珠希さん。
 その口腔内を蹂躙した俺は、欲望の矛先を珠希さんの顔の横で露わになっている恥部―――脇の下へ向けた。

 口を近づけると鼻息でくすぐったいのか珠希さんが体を捩った。
 それでも珠希さんの両足は俺の腰に絡まったままで―――、脇の下の窪みに唾液をたっぷりと含ませた舌を這わせる。

 すると体を左右に振って嬌声を上げた。

「あ~~~、いゃあああーーーん」

 ベロベロと舐め回し、強く吸い付くと珠希さんのおまんこが俺のチンポを強く締め付けてきた。

 ―――もう限界だった。強い射精感が込み上げる。

 ピストン運動を速めると、状況を察した珠希さんの腰がうねうねと上下に―――シンクロする動きでより強い快感に襲われた。

「―――うっ!」

「あ~~~ん、出して! 中に、中にだしてぇぇえええーーー!! ぐっー! うっ、い、いぐぅーーーんぅぅぅんんん!!」

 ついに珠希さんのおまんこの中で射精した―――射精の瞬間には珠希さんもベッドの上で大きくのけ反るようにして絶頂を迎えた。

 体を離すと霞のかかったような思考がゆっくりと鮮明になってゆく。
 自分でも意外なことにそれほど後悔という気持はなかった。

 それはゆり子と木村が俺に隠れてセックスをしていたという事実が大きく関係しているのかもしれない。
 もちろん珠希さんとのセックスが最高に気持ちよかったということが前提ではあるが。

 ただ、中出しを拒まなかった珠希さん―――窓の無い部屋でこういうことが日常的に行われているということは・・・・・・冷静になるにつれて恐怖や不安な気落ちが押し寄せてきた。

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