擬似、請負い妻 第56話

10月下旬。 仕事終わりに珠希さんと連絡を取り、吾妻の不在を確認してからスナックに顔出した。 NTR官能小説
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『まだ起きてる?』

 興奮に震える手で文字を入力し、送信ボタンをタップした。その直後、寝室の方から「ピロン」というメッセージアプリの通知音が聞こえた。

 それなのにベッド上の二人はセックスに没頭したままで、まったく気にする素振りを見せない。ウザいと思われるだろうが、構わずに連続でメッセージを送信する。

『おーい』

『ゆり子〜〜〜』

『寝たのか~~~』

『返信くれ~』

 送信ボタンをタップするたびに、ゆり子のスマホが通知音を響かせた。完全に無視を決め込む妻。段々と腹が立ってくる。そもそも夫からの着信直後なのだ。メッセージの送り主が誰なのかわからないはずがない。

 ―――夫からの連絡を放っておいて……そんなに木村とのセックスが気持ち良いのかよ

 そんなことを考えていると、ゆり子が根負けしたかのようにやっと反応を見せた。

「もう‥‥‥ちょっと、待って」

 ゆり子が覆いかぶさっている木村の身体を押しのけるとセックスが中断された。汗ばんだ半身を気怠そうに起こす。

「ない……?? スマホ‥‥‥スマホ、あった」

 そう呟きながら、枕元に放ったスマホを見つけて手を伸ばした。画面に視線を落とすと、「はぁ」と小さな溜息を吐く。
 その様子にあぐらを組んで一息ついている木村が後ろから声をかけた。

「電話すれば」

「‥‥‥バカ。できる訳ないし。とりあえず返信しとく」

 ゆり子の横顔が覗き込んだスマホの画面に照らされると、その一瞬、見慣れたはずの妻の顔が別人のもののように思えた。

 ―――嫉妬しかないが、あれが女の顔というやつなんだろう

『ごめん、寝てた』

 届いたのは当然のことだが真っ赤な嘘のメッセージだった。その裏切りの一文だけで、性癖の歪んでしまった俺の一物が敏感に反応した。

『起こしてごめん。そっちは変わりない?』

『ないよ』

『土産は何がいい? 実家に買う?』

『なんでもいいよ。実家はいらない』

 預けた子供の面倒を見てもらっているのだから、さすがに買わない選択肢はないだろう。嫌味の一つでも言ってやりたい気持ちになる。

 軽く背伸びの動作をしたゆり子がベッドに横たわった。
 そのままうつ伏せになる。

『そうか。じゃあ木村のとこは?』

 あえて浮気相手の名前を出してみた。すると画面を見つめたままの妻の手が止まった。動揺しているようにも見えるのだが‥‥‥胸中に去来する感情は―――罪悪感なのか、それとも背徳感なのか、もしかしたらその両方かもしれない。

 画面に視線を落としたまま固まってしまったゆり子。その背中に木村の身体が覆いかぶさった。

「キム兄、ちょっと待って‥‥‥重いから」

「信太はなんて?」

 木村がゆり子の肩口から画面を覗き込んでいた。

「土産か~、あっ、ほら、俺あれがいい。明太子の煎餅」

「もう~~~キム兄、普通こんな状況でリクエストする」

「だよな」

「ふふふ」「ははは」

 ダブル不倫の最中、体を重ねている二人が可笑しそうに笑い合う。それは倦怠期の俺たち夫婦にはない関係性―――まるで付き合いたての恋人同士のようだった。

「―――うっ、あん、あぁあああん」

 ゆり子の笑い声が嬌声へと変化した。どうやらスマホの画面を覗き込んだまま、うつ伏せの姿勢で背後から貫かれたようだ。

 木村はうつ伏せのゆり子の背中に身体を密着させ、膣内の感触を堪能するように腰をゆっくりと動かしていた。
 突然、寝バックで挿入されたゆり子はその感触が気に入ったのか、喘ぎ声えが普段よりも低く、どこまでも深いように聞こえた。

「あ、あ~ん」

「ゆり子ちゃん、ほら、早く返信しないと」

 そう言った木村の横顔に悪戯心が透けて見えた。そんな親友の態度に呼応するように俺の肉棒が限界を超えパンパンに膨れ上がり、鈴口から我慢汁が溢れ出す。
 
 夫として、親友として舐められたものだが、その仕打ちが俺の歪んだ性癖を刺激し、今までに経験したことのないような快楽をもたらしてくれる。

「あ~ん、返信するからぁ‥‥‥ちょっと、あ、あん、待ってったら~」

 寝バックの体位で繋がる二人。ゆり子が腰を折ると、ぷるんとしたいやらしい尻が上を向いた。
 スローピストが続く。

 ゆり子は眉間にシワを寄せ快感に顔を歪めながら画面の操作を再開した。

『じゃあ、キム兄のところにも買ってきて。明太子のお菓子とか』

 二人の会話をリアルタイムで聞いているので、商品名はわかる訳だが‥‥‥腹立たしいので別のものにしようと思う。間違いは誰にでもある。

「それ~~~あ、あぁ、あああ………それ、気持ちイイ!」

「俺もイイいよ。すごい締め付けだぁあああ~~~エロいよゆり子ちゃん。信太には悪いが出張延びないかな。もっとゆっくり楽しみたい」

「もう~キム兄ったらぁ‥‥‥馬鹿なこと言わないで」

 不意にゆり子の顔が横を向き視線がこっちに向いた。
 すぐに木村の頭が重なりちゅちゅとキスの音が響く。
 
 目の前で繰り広げられるセックスは俺に大きな興奮をもたらしたが、それでも恋人同士のようなイチャイチャする場面を見せつけられると夫としては無性に腹が立つ。

 長い接吻の後、再びメッセージが送られてきた。

『帰りは何時ごろになりそう?』

 それを知ってどうするんだ? 俺が帰る直前まで木村と嵌め合いたいと?

『うーん、どうだろう? こっちを早く出られたとしても夜かな』

 どうだ安心したか? 夜まで時間があるぞ!

『わかった。気をつけてね。太晴がぐずってるから、おやすみなさい』

 まだまだ不貞妻の反応を見てみたかったが、一方的にメッセージのやり取りを終えられてしまった。
 仕方がないので寝室の会話に集中する。

「帰ってくるの、たぶん夜だって‥‥‥」

 意味深なゆり子の言葉。鈍感な木村でもその意図を察したようで、腰の動きを止めてテンション高めに声を上げた。

「じゃあ、今夜は泊まっていい?」

「さ、最初からその気でしょ? でも‥‥‥珠希さんは大丈夫?」

「まだ別居だから。その辺は心配しなくていいよ。それより、ほら早く」

「―――――っ! キム兄ぃ~~~」

 ピストン運動が開始されると下になっているゆり子のあごが跳ね上がった。スローセックスから一転して、地面を穿つような力強いピストン運動だった。

 それでもゆり子はスマホを把持していた。快感に顔を歪めながら操作しているように見える。と、メッセージが届いた。

『帰る時間がわかったら絶対に連絡して』

 短いメッセージだったが、その一文だけで妻の卑しい考えがひしひしと伝わってきた。
 どうせ俺の帰る時間ギリギリまで楽しむつもりで―――歪んだ性癖に目覚めた俺はウォークインクローゼットの床上で昏い興奮に身震いする。

『わかった。早めに連絡する。おやすみ』

 送信ボタンをタップした直後だった。寝バックでガン突きされながらスマホの画面を確認したゆり子が、まるで我慢の限界を迎えたかのようにスマホを枕元に放り投げ雌犬のように鳴いた。

「―――はぁあああん! 深い、深いぃいいい!」

「ゆり子ちゃん、感じすぎ」

「だって、あ、あっ、嗚呼‥‥‥キム兄と相性良いかも」

「信太に悪いが、うれしいこと言ってくれる。で、何て送ったの」

「っ‥‥‥あ、あん、帰る時間教えてって‥‥‥」

「ゆり子ちゃん、ヤル気満々」

「キム兄のバカぁ~~~ん‥‥‥うう、ぐぅ、ああああ‥‥‥こんなにされて、あ、う、うん‥‥‥責任、取ってよね」

 妻の完落ちした欲望むき出しの言葉に一物が激しく反応した。ビクビクと痙攣を繰り返し射精感が波のように何度も押し寄せてくる。

 ゆり子の言葉に嬉々とした表情を浮かべた木村。一旦体を離すと、うつ伏せのゆり子の体を軽々とひっくり返した。そして―――二人は正常位で繋がった。

「―――っ、あぁあああん~! 深いのくるぅ~~~!!」

 ゆり子の両脚が木村の腰を逃がすまいと挟み込み、そのまま巻き付いて密着の度合いを深めた。
 すぐに二人の腰が連動して暴れ出しマットレスのスプリングがギシギシと悲鳴を上げた。

「俺、イキそう!」

「―――っ!? だ、ダメぇ!! 中はダメだって‥‥‥あぐうううぅううう―――!!」

「ダメなもんか‥‥‥いいよなゆり子ちゃん―――!」

「あああキム兄のバカぁ~もう知らないからぁ‥‥‥うううあああ!」

「ぐうぉ~イクよ―――!!」

「キム兄、キム兄―――ああん、キム兄の熱い、熱いのぉおおお‥‥‥ぐ、ぐうううんんん、い、い、いくぅっ―――――――――!!」

 野太い雄叫びと雌の嬌声が重なった。
 木村の腰の動きが一番深いであろう位置でピタリと止まり、全身を小刻みに震わせる。
 一方ゆり子は、汗まみれの全身をびくんびくんと痙攣させながら深いオルガスムスを味わっていた。

 俺の目の前で愛妻が‥‥‥親友に中出しされた。
 それなのに―――干からびた大地が恵みの雨で潤うように、俺の渇いた欲求は完全に満たされた。

 もう後戻りできない。スマホを置いて目を閉じれば荒い二人の息遣いと、クローゼットに流れ込んでくる淫猥な香りをより一層生々しく感じることができた。パンパンに張った一物に手を添えると、それだけで射精した。

コメント

  1. saaas より:

    この小説はいつ完成するのですか、待ち疲れました

  2. ちょっとこわいので名前書けません。公開されないとわかってはいるのですが・・・ より:

    待ってました。