擬似、請負い妻 第46話

10月下旬。 仕事終わりに珠希さんと連絡を取り、吾妻の不在を確認してからスナックに顔出した。 NTR官能小説
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 時刻は日付が変わった午前一時。
 俺と珠希さんは後背位で繋がっていた。コンドームはすでに2個目。

 ゆっくりと堪能するように突き入れながら、目の前の大きな臀部を加減もなしに平手で打つ。
 雪原のように白かった尻の肉は赤く色づき、ピストン運動に合わせてブルンと震えた。

 一度火のついた俺の嗜虐心は一向に収まる気配を見せなかった。

「いままで何人の男と寝たんだ!」

 俺の言葉はすでに一線を越えていた。
 それでも珠希さんの俺を見つめる瞳には妖しい光が宿っていた。

「あぁん、意地悪を言わないで」

「正直に言ってみろ!」

「―――う! あっ、ダメ、うぐっ‥‥‥」 

 珠希さんの忘れたい過去の記憶を上書きするために最高のセックスをするつもりが、いつのまにやら彼女の精神と肉体の両方をいたぶって愉しんでいた。

 苦痛を与え、酷い言葉を浴びせる度に、日常では味わえない昏い快感に震える。
 彼女のほうも感度が増しているのは明らかで、ガチガチに勃起した一物を痛いほど締め付けてきた。

 ふとした瞬間に見せる儚げな表情と仕草。
 端正で美しい顔立ち。
 男好きする煽情的な恵体。
 欲情に濡れた瞳。
 
 そのどれもが、男を狂わせる。だから、たぶん俺は本能的に気づいてしまったのだと思う。イジメればイジメるほど悦ぶ彼女の本質―――マゾドMってことに。

「ダメぇ、イジメないで」

 珠希さんの嫌がる反応は、もっと苦痛が欲しいという心のサイン。彼女自身は気づいてないのかもしれないが、体は正直だった。

 前屈みになって彼女の背中に覆いかぶさる。珠希さんの臀部は持ち上がったままで一物が抜けることはなかった。

 力強く杭を打ちこみながら、そのまま目の前のほっそりとした右肩に咬みついた。

「うはぁ―――! い、痛い‥‥‥信ちゃん咬んじゃダメぇ」

 下半身に飛沫がかかる感覚があった。じゅぼじゅぼという卑猥な水音が激しくなり、潮を吹いたことがわかる。

 口を離すと、傷一つなかった白い肌に俺の歯型が刻まれていた。それを見るとまるで目の前の女が自分の所有物のような錯覚に陥る。

 ―――誰にも渡したくない

 そんな身勝手な気持が湧き上がった。

「咬まれて悦んでるのは誰なんだ? ほら、言ってみろ! 言わないとまた咬むぞ」

「ああ、イヤぁ、咬んじゃいやぁあああん―――わ、わかったから。言えばいいのね。ああ、私、私が悦んでるの」

 珠希さんは嫌々と頭を横に振りながらも俺の一物を締め付けてきた。

「私じゃわからないだろ。名前を言ってみろ」

「うう、うはぁ、ぐう~~~珠希、珠希が悦んでる―――! 気持イイのぉおおお~~~!!」

 珠希さんのタガが外れた。まるで夜に羽ばたいた淫乱な蝶。
 こんどは反対側の肩に口をつけ、舌で舐め上げて唾液を塗し、その上に歯を立てた。

「うぐぁあああ! ぐぐぐぁ~イキそう! もっと、もっと強く咬んでぇ~!」

 木村に歯形を見られたら、いったいどんな言い訳ができるというのか。

「旦那を裏切ってそんなに良いのか? この変態女!」

「ぐっ―――! い、意地悪言わないで‥‥‥ぐぁ、ああ、う、うう、あぐ‥‥‥」

 イジメればイジメるほどに感度が増した。
 珠希さんの耳をしゃぶりながら囁く。

「珠希は誰の奥さんだ? 言わないと止めるぞ」

「嫌っ! ダメぇ~言うからやめないで。珠希は、珠希は達男さんの妻です」

「そうだ。俺の親友の奥さんだよな」

「そうよ、珠希は悪い奥さんなの。信ちゃんとセックスしてる悪い女」

 自分で言いながら彼女が再び潮を吹いた。
 こんどは、ぶしゅーっという音がはっきり聞こえた。

「ドMの変態で夫の親友と寝て潮を吹く悪い女だ」

「ぐう、あ、あああん―――そうよ、変態で、悪い人妻なのぉおおお‥‥‥!」

「じゃあ珠希は誰のものだ」

 人妻に対して意味のない質問だった。普通なら答えは決まっている。
 でも、彼女の答えに確信があった。

「うぐ―――ダメ、ダメ、ダメ‥‥‥そんなこと聞いちゃ、らめぇえええ~」

「抜くぞ、いいのか。最後までイキたいんなら言うんだ!」

「あ、ああん、言うから、言うから最後までして‥‥‥珠希は、珠希は信ちゃんのもの! 信ちゃんの女よ!!」

 不貞の誘導尋問。その先にあった言葉を耳にすれば、それは期待していた以上に強烈で射精を我慢できそうになかった。

「イキそうだ‥‥‥」

「きてぇえええ! 出して、信ちゃんのミルク出してぇ、一緒にイクの」 

 突き刺さっている一物の変化を捉えた珠希さんも絶頂を迎える準備に入った。

「いっ、いくっ‥‥‥イクイクイク、あっ! ぐぁっ―――イグぅううう!!!」

 今夜の彼女は、初めてこの部屋で汚した時と同じくらいかそれ以上に乱れていた。あの時は薬の影響があったのだが、今夜はそんな怪しいものは服用していない。
 となれば、珠希さんの本質を知ってしまった今ではわかる。もともとセックスが好きなのだ。

 俺と珠希さんは同時に昇り詰めた。
 すぐに一物を抜くことはなく、しばらく彼女の背中で乱れた呼吸を整える。

「はぁ、はぁ‥‥‥珠ちゃん、酷いこと言ってごめん」

「ううん、大丈夫よ。ふふ、途中から珠希って呼び捨てにしてたのに」

「あ、あれは‥‥‥」

「これからは珠希って呼んで欲しい」

 吾妻との交渉を終えた後、俺たちの関係はどうなるんだろうか? なんだか不倫の沼から抜け出せない予感があった。

「‥‥‥わかったよ、珠希」

 俺が下の名前で呼ぶと彼女―――珠希がキスを求めてきた。
 珠希との接吻はいくら味わっても飽きることがなかった。

 唾液が糸を引いて互いの顔が離れた。

「今夜は飲みすぎた上司を家まで送った。で、そこに泊まるってことにした。明日はここから出勤するよ」

「珠ちゃ―――じゃなくて、珠希は大丈夫?」

「うん。今夜は達男さん実家だから。もしマンションに来ても店が忙しいって言い訳できる」

 互いの伴侶に言い訳を用意し、そのまま抱き合って寝た。
 朝起きると一緒にシャワーを浴びたのだが‥‥‥。

 寝起きのセックスが長引いたせいで会社には遅刻した。

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