擬似、請負い妻

NTR官能小説

擬似、請負い妻 第36話

珠希さんを30万円で買った週の土曜日―――。  朝からそわそわとして落ち着かないゆり子をよそに、家じゅうに掃除機をかけた。珠希さんに汚い家は見せられない。 夕方近くになって呼び鈴が鳴ると、俺はゆり子と並んで木村夫婦を玄関で出迎えた。「いらっ...
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擬似、請負い妻 第35話

テーブル席にある2人掛けのソファー。 そこに俺たちの体は窮屈にハマり込んでいた。「はぁん、あん、うう――― いまさらぁ、ああ、なんだけど、ゆり子さんに、うっ―――悪いわぁ」「そんなこと言ったら俺だってキムに」 俺と珠希さんは服を脱ぐ余裕もな...
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擬似、請負い妻 第34話

親友の奥さんを金で買ったのは俺の方だった。 吾妻と『先生』に駆け引きで勝利できたことには安堵しているが、まあ勝利と言ってもそれは一時の勝利なわけで・・・・・・一晩だけ珠希さんの体を知らない男の手から守ったことには違いないのだが。 どんな事情...
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擬似、請負い妻 第33話

「今夜は俺が、俺が買います!」「――――――!?」 俺の言葉に一番驚いたのは、吾妻でも『先生』と呼ばれた男でもなかった。 隣に立つ珠希さんが驚きのあまり一瞬だけ息を止めたのがわかった。唇を固く結んで俺の顔を見てくるけど、その目を見返せる勇気...
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擬似、請負い妻 第32話 

カウンターに置かれているディスプレイがやたらと眩しいデジタル時計を見れば、時刻はとっくに10時を回っていた。 部長の誘いは災難だったが、吾妻と出くわさなかったことは幸運だったと思う。「―――ごめんね~お客さん来なかった?」「大丈夫、誰も来な...
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擬似、請負い妻 第31話

―――木村夫婦と話し合った翌週の水曜日。 相変わらずスマホの画面を眺めながら仕事をしていた。 吾妻からの電話はない。 それでもなかなか仕事には身が入らず・・・・・・珠希さんの抱える深刻な問題やその珠希さんの体を性欲に負けて弄んでしまったこと...
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擬似、請負い妻 第30話

週末の昼過ぎに我が家で集まって行われた話し合いは、結果として有意義なものだったと思う。 木村の相談内容は新婚には致命的なもの。 それでも珠希さんに見合いに至る経緯や、その過程で行われてきた女性恐怖症の克服についての話を共有できたことは、今後...
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擬似、請負い妻 第29話

木村の見合いに至るまでの経緯―――女性恐怖症に対する俺たちの行いを正直・・に珠希さんに話した後、いよいよ本題へと入った。「―――で、1度も、ないの?」「・・・・・・」「・・・・・・」 遠慮がちなゆり子の言葉に、無言で小さく頷く木村夫婦。 木...
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擬似、請負い妻 第28話

―――週末の昼過ぎに木村夫婦を家に招いた。 込み入った話になることを予想して、子供は実家に預けていた。 近くに実家があるということが煩わしく思う時もある。まあ、大体は便利に利用させてもらっている。「休みに悪いな」「お邪魔します」 木村と珠希...
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擬似、請負い妻 第27話

スナックへ呼び出されてから、一週間が経過していた。 その間、吾妻からの連絡は一度もなかった。 あの夜のことを思い返せば、欲望に身を任せたことをもの凄く後悔している。部屋に入った時から気になっていた撮影機材―――珠希さんから体を離して我に返っ...
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擬似、請負い妻 第26話

お世辞にもラウンジとか、そういった横文字の似合うおしゃれな感じの店ではなくて、『場末の』と言った方がしっくりくる、そういう店だった。 店内にはカウンター席の他にボックス席が2つ。 店の広さからすればオーソドックスな造りで、時間が止まっている...
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擬似、請負い妻 第25話

―――時刻は午後7時を少し回ったところだった。 退社時間になってからすぐに外へ出た俺は、あれこれと考えながら駅前をふらふらと歩き回り、なんとなく時間を潰していたのだ。 吾妻から時間の指定はなかった。ただ、なかなか珠希さんの店へは足が向かなか...
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擬似、請負い妻 第24話

入籍後の2人―――木村と珠希さんの日常は、周りが驚くほどに何の変化も見受けられなかった。   その大きな理由の1つが、別居生活によるものだろう。それは木村の実家の改築が終わるまでということになってはいたが、あと3ヶ月近くはかかるらしい。 お...
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擬似、請負い妻 第23話

まだまだ残暑が厳しい9月の吉日―――。 幼馴染で親友の木村とスナックで雇われママとして働いている上月珠希こうづき たまきさんの結婚式が、小さな教会で親戚やごくごく親しい友人が招かれて執り行われた。 馬子にも衣裳の木村は終始緊張しっぱなしで、...
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擬似、請負い妻 第22話

7月31日初掲載。8月1日改稿済み。
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擬似、請負い妻 第21話

木村と珠希さんの結婚式を一週間後に控えた9月の週末―――。 今夜は、独身最後の木村を我が家に呼んで一緒に飲み明かそうという話だった。しかし、妻のゆり子が連絡を取り、婚約者の珠希さんも急遽参加することになったのだ。 俺としては大歓迎である。 ...
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擬似、請負い妻 第20話

珠希さんが雇われママとして働くスナックの看板が目に入ると、心臓の高鳴りはギアを一段上げた。小走りの俺は、親友の婚約者に対して何を期待しているのか、と心中で自分自身をたしなめた。 扉の前に立って息を整える。乱れた髪に手櫛を通し、ドアノブに手を...
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擬似、請負い妻 第19話

雨の少ない梅雨が明け、あっという間に8月―――。  木村が婚約者の珠希さんを伴い我が家を訪れてから間もなくして、俺たち夫婦宛の結婚式の招待状が届いていた。 日取りは9月の吉日。二人が話していたとおり、小さな教会で、限られた身内だけで、という...
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擬似、請負い妻 第18話

梅雨入りした6月の下旬―――。 リビング中を我が物顔で歩き回る長男を横目に、俺と妻のゆり子の意識は1つのスマホの画面に向けられていた。  LIMUで送られてきた短い文章。親友の木村から送られてきた、見合いの結果報告だった。報告が遅れた理由は...
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擬似、請負い妻 第17話

子供のオムツを交換すると、ピタリと泣き止んだ。しかも目がぱっちりと開いている。一度抱き上げてから、体を揺らして寝かし付けようと試みるが俺では役不足だった。  なかなか寝てくれない。普段から、育児に参加してこなかったことを痛感した。 焦る気持...